インフォメーション
この度、弊社が長年取り組んでまいりました、廃棄農水産物の再資源化事業から撤退することとなりましたので、ご報告申し上げます。
本事業は、「世界には飢餓で苦しむ人々がいる。皮肉なことに、食材は需要がないために廃棄されている。これらの廃棄食品に栄養があり、食べることができ、電力なしで長期保存できるとしたらどうだろうか?命は救える。」という強い思いのもと、パートナーである株式会社WIのH社長と共にスタートいたしました。
H社長の「この装置を日本国内だけでなく、途上国や飢餓問題を抱えるすべての国々に導入したい」という熱意に深く共感し、弊社としても微力ながら尽力してまいりました。
具体的には、過熱水蒸気技術を活用した農水産廃棄物の粉末化、乳化・分散技術を応用した高機能化食品の開発、現地での教育プログラムを通じた雇用創出、資源の循環利用による環境保全、地域ブランド育成による地域活性化、そして収益の再投資による事業拡大など、多岐にわたる活動を構想しておりました。
以下、当初構想していた具体的な活動内容を改めて記載いたします。
1. 廃棄物の再資源化と加工:
過熱水蒸気技術を活用し、規格外農産物や廃棄される農水産物(野菜や果物の皮、魚のアラ、貝殻など)を粉末化し、栄養価の高い食材、食品添加物、飼料として再活用。
2. 高機能化食品の開発:
乳化・分散技術を応用し、栄養価を高めた食品を開発。粉末化した廃棄物をスープやソースなどの原材料として利用。
地元生産の栄養価の高い食品を国内外市場に投入。
3. 教育・雇用の創出:
現地住民への技術指導や廃棄物の収集・加工方法の教育プログラムを実施。
廃棄物の収集、加工、販売工程での地域住民の積極的な雇用創出。
4. 環境保全と持続可能性:
廃棄物の再資源化による廃棄物削減と環境負荷の軽減。
乳化・分散技術を活用した食品加工に伴う廃水浄化処理の導入。
5. 地域社会の活性化:
加工食品への地域ブランド付与による農漁業を基盤とした新産業の確立。
現地市場に加え、都市部や海外市場への輸出展開。
6. 資金調達と再投資:
加工食品の販売収益を設備投資や救済活動に再投資。
他のNGO、政府機関、企業との連携による技術・資金の共有。
これらの活動を通じて、飢餓の軽減、持続可能な経済成長、環境保全、地域社会の活性化を目指しておりました。
しかしながら、長年にわたり事業を支えていただいたパートナーであるH社長のご高齢という事情もあり、協議の結果、誠に残念ながら道半ばではございますが、パートナーシップを解消し、本事業から撤退するという苦渋の決断に至りました。
これまで本事業にご関心をお寄せいただいた皆様には、深くお詫び申し上げます。
何卒、ご理解賜りますようお願い申し上げます。
今後とも、弊社事業にご支援ご鞭撻を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。