国内食用油の年間消費量は約234万tで、UCオイル(廃食用油)の年間発生量は約52~54万tと推定されます。このうち、外食産業・食品産業などの事業系から排出されるものは、ほとんどが回収され、再生工場で精製・調整され、各用途に利用されています。事業系から発生したUCオイルの用途としては、飼料用が約60%、工業用が約17%、海外への輸出が約14%、燃料用が約2%です。また、再生利用が困難な分が約7%廃棄されていると思われます。
インフォメーション
2023-05-25 00:35:00
全国油脂事業協同組合連合会の総会に出席させていただきました。
「全国油脂事業協同組合連合会」は、UCオイル回収の歴史が古く、江戸時代から存在していました。第2次世界大戦終戦直後の食料難時代には、回収業として専業・事業化され、「リサイクルの優等生」と呼ばれるほどになりました。1985年には、急激な円高とパーム油の輸入急増により、需給バランスが崩れ、業界危機が訪れました。この試練に対して、回収業者は志を集結し、各地に組合組織が形成されました。その後、「連合会設立協議会」を経て、農林水産省の指導の下、諸先輩の長年の努力により、平成12年(2000年)6月に農林水産大臣の認可により、「全国油脂事業協同組合連合会」が設立されました。